ジャズイン浄土ヶ浜
ジャズライブはビッグイベント・ジャズin浄土ヶ浜へ
愛好者の独自企画、飲食店の興業として行われたジャズライブは様々な変遷を経て、ジャズin浄土ヶ浜というビックイベントに姿を変えた。
ジャズin浄土ヶ浜は夏の夜、浄土ヶ浜で行われる野外コンサートで昭和63年に始まった。ジャズコンサートで地域活性化を狙ったもので、浄土ヶ浜の美しい景観をバックに一流のジャズメンのコンサートが開かれた。記念すべき初回は、本田竹広プロデュースで、日野皓正、本田竹広BIGFUN、日野元彦トリオ、ポールジャクソン、峰厚介らが出演。
平成元年の2回目は、ハービーハンコックトリオ、本田竹広、日野元彦、峰厚介、鈴木良雄、東郷輝久、向井滋春、ミッキー吉野、タケカワユキヒデらが出演。
3回目は、女性ボーカリストのマリーン、本多俊之、元カシオペアメンバーの櫻井哲夫、神保彰などのグループ「JIMSAKU」らが出演
平成3年の第4回は、宮古市制施行50周年記念協賛事業となり、世界のナベサダこと、渡辺貞夫セプテットを迎えた。これに黒人女性ボカール、メロディー・セクストーンが加わったほか、宮古市出身の花坂義孝カルテットが出演している。
平成4年の第5回は、渡辺香津美&レゾナンス・ヴォックス、山下洋輔、佐山雅弘、ボーカルの大橋純子らが出演した。
こうして夏の宮古の夜を彩ったジャズインも平成5年の第6回をもってフェードアウト。
世良譲トリオ、ボーカルの来栖ANNAに、中南米のサルサ音楽バンド「グルーポチェベレ」らが最後を飾った。
この6年間に及ぶ出演者はそうそうたるもので、宮古のジャズコンサートの歴史を語る上で最大規模のものでもあった。実行委員会形式や観光協会などが主催してきたが、しかし、国立公園内という会場問題、年々肥大化する事業費等を抱えてしまい、遂にその幕を閉じてしまった。