聖観世音菩薩立像と元禄碑
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藤原観音堂に安置されている石造の「聖観世音菩薩立像(しょうかんぜおんぼさつりゅうぞう)」は、銘文により天和2年(1682年)、常安寺七世霊鏡竜湖和尚が、観音様の知力によって世間の苦しみを救うために建てたことがわかる。藤原地区のお年寄りが、毎月この観音堂に集まり念仏講を行っている。輪になって大きな数珠を回す百万遍の念仏や般若心経・延命十句観音経を唱えて観音様に祈りを捧げます。念仏が終わると会食になり、話しに花が咲いて楽しいひとときを過ごします。左手に蓮華を持ち、穏やかな表情の観音様が、お年寄りを見守っているかのようだ。
田老で霊鏡和尚ゆかりの常運寺の墓地入口には、「元禄碑」がある。元禄10年(1697年)の建立で「南無阿弥陀仏」と刻まれ、やはり念仏講が行われていたと考えられる。施主の鳥居氏は、太郎地区においての漁業・商業・酒造業などで活躍したことで知られている。ご主人とともに「女房・・・」と連名で刻まれるのは珍しい例。
出典:広報みやこ「新ふるさと博物館」
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地図
https://goo.gl/maps/fgviS :聖観世音菩薩立像