黒森神社本殿と黒森神社普請古文書
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2012年12月30日 (日) 16:34時点における最新版
国の重要無形民俗文化財に指定された黒森神楽は、舞い立ち神事で神社の神霊を権現様(獅子頭)にうつして巡行に出発します。神社と神楽は切っても切れない関係にある。
黒森神社は江戸時代までは「黒森権現社」とか「黒森観音」と呼ばれる神仏習合の霊山であった。建久元年(1190)に再興したとする棟札(むなふだ)が地元の古文書に記録されている。また、応安三年(1370)の棟札をはじめ、中世から明治時代までの棟札が現存する。江戸時代の再建・再興は、歴代の藩主によって行われ、南部領内はもちろん江戸の廻船問屋などからも信仰を集めた。
現在の社殿(平成2年市指定)は嘉永二年(1849)に再建されたもので、この際の記録が『黒森神社普請古文書(くろもりじんじゃふしんこもんじょ)』(平成5年市指定)である。本殿だけでなく境内の社(やしろ)・御堂(おどう)・鳥居(とりい)・柵(さく)・橋までも新築・修復する大事業で、宮古代官所が主体となって行われ、宮古・鍬ヶ崎の商店や漁業関係者、代官所管内の村々から金品が寄進された。宮古および陸中沿岸を守護し、海上安全・浦方繁昌(大漁成就)をもたらす黒森山・黒森神社の信仰の広さをうかがうことができる。
出典:広報みやこ「新ふるさと博物館」