霊鏡の七言絶句
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宮古山・常安寺七世霊鏡竜湖が当時「ノマ(沼)」と呼ばれ訪れる人もなかった浄土ヶ浜でその景観を詠んだとされるのが下記の漢詩(七言絶句)だ。
- 贏得風流九品蓮(かちえたりかぜながれくほんのれん)
- 由来梵相岩辺備(ぼんそういわべにそなわる)
- 潮音自是玄妙談(ちょうおんみずからこれげんみょうをだんじ)
- 見説海門般若船(みるならくかいもんはんにゃのふね)
この漢詩は浄土ヶ浜レストハウス玄関に写しが額装されているが、原本が存在するのかどうかは不明。また、霊鏡和尚の漢詩の中には「浄土」の文字はなく、九品蓮、般若船などの語句から西方浄土が連想され、後年に浄土ヶ浜の名前が発生したものと考えられるが、それがいつの時代であったかは不明だ。