逆修供養塔(松山)
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詩歌が添えられた墓碑
この石碑は松山の出羽神社参道横の墓所にある。逆修とは自分より先に亡くなった年下という意味があり、若くして他界した誰かを慕い供養したもの。または生前に自分の墓碑や卒塔婆を建て供養し死後に功徳を得る習わしでもある。碑には前面に卍、修逆(逆修・横書)、祖師西来意、敬白(横書)とあり、背面に次のような詩歌が刻まれている。
有路地より 無路地に通(かよい)ひとやすみ 雨降らばふれ 風吹は(ふかば)吹(ふけ)
詩歌の下には、重兵衛、荷人、弥七郎、甚吉、大久保半左衛門と連名があり、右側面に延宝七年(1780)未 八月十六日とある。祖師西来は禅の代表的な公案のひとつとされる。