蛇滝(小国関根)
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蛇神・蚕神に関係した信仰の滝
小国の関根集落を過ぎた馬場平付近の小国川源流部にある早瀬型の滝。急流が巨岩で狭められ滝壺の両岸は淵となっている。対岸には老松が枝を広げその付近に滝野堂という社がある。この社の御神体は蛇で湧き水を深夜に汲んで蚕に散布すれば鼠害を防ぐと信じられている。また、大正の初め頃、三十代の地元の女性が、それまで誰も入らなかった蛇滝の淵で泳いだところ、周りから無数の蛇が出てきたという逸話もある。これらは子供らを危険な淵に寄せ付けないよう語られたものだろう。
滝は晩年になり土砂で埋まり往時の迫力はないがそれでも豊富な水量で辺りに轟音が響く。道路から20メートルほどだが通じる確かな道はない。やぶをかき分け進むことになり葉が茂る季節は大変な道程となる。到達難易度は★★ぐらい。