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沖の井伝説

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海に湧く真水。沖之井清水

沖の井とは海上にわき上がる真水の井戸という意味。宮古沖に浮かぶ日出島と浄土ヶ浜の間にあるとされる。沖の井の位置を記す古い記録によると「沖乃井はみやこ島(浄土ヶ浜周辺の意)のほとり、浄土ヶ浜という所より、丑寅(北北東)の方、四、五丁(一丁は約109メートルほど)許り海中に、真水湧き出る所あり。そこなりとはいいたり」と記されているという。これによれば浄土ヶ浜より日出島に向かって約400~500メートル沖あいの位置ということになるが、伝承によると日出島と日出島漁港の中間点であるとか、浄土ヶ浜の岬の突端であるという説もあり正確な位置は特定できない。
今から200年ほど前の安永年間(1772~1781)に宮古の文人・高橋直道という人が沖の井の位置を確かめるため、小舟で漕ぎ出し、真水の出る洋上の井戸を発見したという。高橋直道はその感激を和歌に詠んでいる。

  • 沖乃井を いっくと問えばみちのくの 宮古島辺に有明の月

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