日の出町お不動様
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必ず雨が降る火伏の神
仏教において悪神から仏を護る不動明王を奉った神社と言えばこの辺りでは山田町の関口不動尊が有名だが、日の出町にも「おふとーさま」の愛称で親しまれてきた不動尊を奉った神社がある。この神社は鍬ヶ崎仲町の中沢家の先祖が奉ったものだが、いつの時代に建立したかは不明。境内には右に不動尊、左に戦時中に鍬ヶ崎から遷宮した稲荷神社がある。社には不動の強い霊力にあやかり願掛けや武運長久を願った剣が奉納されており、戦前は女学校の入学を祈願して多くの女子がこの階段を上ったという。縁日は旧の5月27七日だが、現在は地区の祭りとして7月上旬の土日になっている。運営は日の出町と佐原町内会がカラオケや演芸などを行う。宵宮には精進の神様ということで季節の野菜が捧げられ、老人たちが「御籠り」をする。また、神社の御利益は満願成就と火伏せで宵宮か縁日には必ず雨が降るとされる。また、この神社の社を造ったのは愛宕の宮大工鈴木林太郎だ。
- 御縁日 7月4日5日
- 鈴木林太郎