小笠原善平
提供:ミヤペディア
- おがさわらぜんべい【分類・軍人】
- 明治時代:明治14年~明治41年(1881~1908)
明治のベストセラー小説「寄生木」の主人公 明治の文豪徳富蘆花によって明治42年(1909)に発表された小説『寄生木』の主人公。小説はこの善平の40冊もの手記をもとに蘆花が加筆したもので、小説では篠原良平の名の主人公で登場する。善平が生まれてから28歳の若さで自ら命を絶つまでの生涯が描かれたもので、波乱に満ちた数奇な運命の姿が描き出されている。善平は明治14年、旧山口村に生まれた。高等小学校から当時の乃木希典陸軍大尉の学僕となり、台湾総督となった乃木将軍に随行。この間の生活や恋人とのことなど手記にし、恩人乃木将軍のために自叙伝を書きたいと蘆花を訪ね協力を要請した。手記は「寄生木」と題名を書き定め小説が発表されベストセラーとなった。