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安家洞

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日本最長最古の巨大鍾乳洞

龍泉洞から葛巻方面に向かって車で約30分ほど北上した安家地区にある。安家洞は大正時代からその存在を知られていたが、昭和20年代、龍泉洞の調査に併せて本格的な調査が行われ、昭和50年に国の天然記念物に指定されている。
安家洞は総延長1200メートルを超える日本最大級の長さを持った鍾乳洞で、その延長は現在も数年おきに調査され確実に延長している。一般公開されているのは入り口から500メートルでそれ以降は本格的装備と経験がないと足を踏み入れることのできない暗黒の世界が広がっている。洞内は年間平均気温が8度、真夏は気化熱の関係で入り口付近は3~5度という涼しさ。

迫力の鍾乳石を見よう

入り口付近約20メートルほどは洞窟全体が極端に低くなっているためヘルメット着用は必須となる。狭まった通路を抜けると洞内は幾重にも湾曲しており、左右の壁や、天井に巨大な鍾乳石が浮かび上がる。龍泉洞に比べるとそのスケールが飛躍的に大きく迫力がある。ただし洞内通路は自然のままになっているため泥などが堆積し歩きにくい箇所もあり、しっかりした靴を履いて入洞した方が無難だ。
一の関、二の関、三の関と呼ばれる難所を過ぎると、ペンギン岩、ロケット岩、一角サイなど独特な形に形成された石筍や石柱を見ることができる。最終地点は千枚皿と呼ばれるホールになっており通行止めの標識の奥には不気味な暗黒迷宮が口をあけている。

1万匹以上が乱舞する幻想の世界~安家洞のヒメホタル

毎年7月はじめから中旬にかけて安家洞入り口付近に大量のホタルが発生するという。近年の発生は最大で10000匹のホタルが発生した日を記録している。安家洞に発生するホタルは「ヒメホタル」と呼ばれる小型のホタルで幻想的な濃いブルーに発光する。安家洞にホタルが大量発生する理由は、洞内入り口から吹き出す冷たい風にそってホタルが捕食する陸生の貝が大量に発生するからではないかと考えられている。
ホタルは日中の気温が30度、夜の気温が22度ぐらいの湿度が高い晩に発生し、8時から10時頃まで闇夜を乱舞する。ちなみに発光現象は交尾に関係しており、月のでない新月ほど多くのホタルが飛び、満月ほどその数が少なくなる。人里近くでこれほどのホタルが発生するということは安家地区の自然が豊かな証しだといえる。

  • 安家洞入洞料金

 大人・高校生以上 1.000円 小・中学生 600円
 団体15名以上 大人・高校生以上850円 小・中学生450円

  • 開洞時間 午前9時~午後4時まで
  • 8月1日~31日は午前8時30分~午後5時30分に延長
  • 冬期間は閉鎖(11月末日~4月上旬まで)

関連事項

地図

https://goo.gl/maps/i0BG2

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