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兜明神岳

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兜明神岳の閉伊川源流部に安倍一族再興の埋蔵金が眠る

陸奥の覇者・安倍一族の軍資金が兜明神岳(1005m)に埋蔵金として眠っているという言い伝えがある。前九年の役(11世紀・後述)において朝廷軍の進撃に、大敗を悟った安倍貞任が一族再興を願い埋蔵したというものだ。一説によると埋蔵されているのは黄金の延べ棒、延べ板、そして多量の砂金だという。これらは兜明神岳山麓付近の閉伊川の源流に埋蔵されたと伝えられている。埋蔵金は極秘に埋められるもので文書や地図が残されるはずはなく、あくまでも口伝で現代まで伝わったものだ。従って安倍一族の埋蔵金は長い間かかって語られてきた伝説としか説明のしようがない。しかしながら何人かのトレジャーハンターが今でも周辺を探っているのは事実であり、埋蔵金の夢は今でも生きている。

前九年の役。清原氏参戦で安倍一族は厨川柵で滅ぶ

安倍頼時には貞任を長男として8名の男子がいた。しかし前九年の戦いで安倍一族は滅びその後の歴史の中では一部の古文書においてわずかに生き残った者たちの消息が伝えられているだけとなっている。だが、厨川柵で斬死した安倍貞任の遺児(第二子)高星丸(たかあきまる)は津軽に逃れ後に再起、この子孫が秋田氏となる。これに似た逸話として貞任の兄弟で頼時の五男・正任の子、七郎孝任という人物が厨川柵から遠野に逃れ、後に釜石、大槌を経て山田、豊間根に定住した豊間根氏の祖であるという説もある。また、前九年の戦が終わり流罪となった貞任の弟(頼時二男)である宗任は元・内閣総理大臣安倍晋三の先祖にあたるという。このような落武者伝説と系譜のなかで、産金によって覇権を欲しいままにした安倍一族の栄華が幻影となって埋蔵金伝説となっているのかも知れない。

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地図

https://goo.gl/maps/bXuwd

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