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三陸沿岸を襲った主な地震・津波

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千年に一度の大地震と言われる今回の東日本大震災だが、地震やそれに伴う津波災害は過去を遡れば頻繁に起きている。この年表に記載された記録以外にもまだ多くの災害記録が古文書のなかに眠っていはずだ。昭和から平成の近世でさえ私たちは多くの震災や津波を見たり遭遇したりしている。この事実を真摯にとらえ日頃の防災対策に活かしたいものだ。

日付けは、江戸時代までは旧暦で表示し時刻は現代の時法に換算した。明治以後は新暦で表示した。

799年 延暦18 8月11日
早朝、常陸の鹿島・那加・久慈(茨城県)珂に津波。早朝より夕刻まで約15回来襲地震の有無不明。(日本後記)
839年 承和6
4月
陸奥度々地震。多くの百姓が恐れ逃げる(続日本記)
867年 貞観9 10月13日
陸奥大地震。(古川市史)
869年 貞観11 5月26日
夜、陸奥大地震。家屋・城郭・門櫓などの崩落・倒壊無数。人々が倒れて起き上がれないほどの揺れ。津波来襲し、城下(多賀城)まで海水流入。溺死者約1,000名。(三代実録)
1088年 寛治2 5月13日
宮古で午後8時頃から翌朝まで9回地震午前1時まで津波3回(奥南見聞録・梅荘見聞録)
1257年 正嘉元 8月23日
地震あり、野田と久慈に津波か? 同日関東南部を震源とする地震あり。(新編日本被害地震総覧)
1407年 応永14 1月5日
佐沼・米谷(宮城県)に地震あり。山崩れ寺社・民家に被害多数。同日、京都を中心とする地震の記録あり(文保元年か)(新編日本被害地震総覧)
1420年 応永27 7月20日
常陸の多賀に津波。4時間に9回来襲。地震の有無不明(続本朝通鑑)
1454年 享徳3 11月23日
午後9時~11時(あるいは11時から午前3時)、関東から東北にかけて地震。奥州に津波来襲し、人多くとられる。震動は翌年6月まで止まず(新撰和漢合図・続本朝通鑑)
1455年 康正元 11月23日
稲井地方(宮城県)に津波。(稲井町史)
1498年 明応7 8月25日
東海地方を震源とする地震・津波(明応地震)。登米地方(宮城県)で地震。(神皇年代記・新編日本被害地震総覧)
1510年 永正7 8月8日  
畿内に地震、静岡地方に津波。登米地方(宮城県)で地震か?(登米郡史・新編日本被害地震総覧)
1558~69年 永禄年間
松島の寒風沢島(塩釜市)に津波[口碑](宮城郡誌)
1575年 天正2 閏11月24日
午前12時、仙台地方に地震。岩手県南部に地震(宮城県史・岩手県南災害表)
1585年 天正13 5月14日
本吉地方(宮城県)に津波[口碑](宮城県昭和震嘯誌)
1586年 天正14 5月23日
ペルーリマ沖の地震津波で、大槌地方に津波(大槌町史・大槌町漁業史)
1587年 天正15 5月10日
午前6時、仙台地方に地震(宮城県史)
1595年 文禄3 12月24日
午前2時、登米地方(宮城県)に地震(登米郡史)
1598年 慶長3 5月12日
釜石に津波(釜石市史)
1609年 慶長13 11月28日
仙台海浜に地震。男女1783人余死亡(多賀城町史)
1611年 慶長16 10月21日
陸奥大津波。大地3度地震、後津波寄せる津軽石にて150人、船越50人、山田浦2人死す。大槌・津軽石は市日で死者多く出る(市史五)
1613年 慶長18 8月3日
仙台地方に地震。10月21日・11月26日にも地震(伊達政宗記録事蹟考記)
1627年 寛永4 1月21日
関東から東北で大地震大破、江戸で被害大、死者も出る。(理科大学・文部省)
1640年 寛永17 6月13日
陸中国に津波あり、被害少なし。北海道で駒ヶ岳噴火に伴う津波発生。内浦湾沿岸で被害大。津軽も震動し、岩木山鳴動する(宮古のあゆみ・新編日本被害地震総覧)
1646年 正保3 4月26日
午前8時頃、東北から関東で地震。盛岡、仙台・迫・白石、江戸で地震。仙台で城石垣崩落、櫓倒壊など、日光東照宮の石垣破損(正保録ほか)
1656年 明暦2 3月22日
午後8時頃より23日午前10時頃まで大地震。八戸の御城・寺など破損(市史五)
1662年 寛文2 9月9日
南部領に地震あり、大槌・山田で津波か?(宮古のあゆみ)
1677年 延宝5 3月12日
夜、たびたび地震あり、北閉伊浦々へ大波よせ、家・船・塩釜波にとられる。破損被害は宮古浦船2艘、磯鶏浦船3艘、金浜浦船10艘・家13軒、高浜浦船3艘、津軽石浦船7艘、赤前浦船6艘・家10軒・塩釜6つ、鍬ヶ崎家5軒・塩釜2つ(市史五)
1677年 延宝5 10月9日
午後8時頃、いわき・銚子・江戸で地震。午後10時頃、いわきから房総にかけて津波三陸沿岸の津波は不明
1681年 延宝9 1月12日
午前0時頃、大地震、津波はいる。3月中たびたび地震(市史五)
1694年 元禄7 5月3日
秋田領能代に大地震あり。家々より火事でき死者600人程(市史五)
1699年 元禄12 12月8日
鍬ヶ崎に午前0時頃、津波うち寄せ、所の者山へ逃げる。家20軒焼失・13軒波で破損。御助米として159人へ御蔵米を出し、小屋かけのため雑木切り出しを願う。大槌浦に大汐あがり町裏通田畑を損じ、漁師家2軒、塩釜2つ破損(市史五)
1703年 元禄16 11月23日
元禄関東地震。午前2時頃江戸大地震あり城内市中大いに破損す。死亡者4,300人余り。房総半島犬吠岬から伊豆半島南端まで津波襲う。(理科大学・文部省)
1704年 宝永元 4月24日
秋田にて地震あり、損壊・火災による被害甚大(市史五)
1707年 宝永4 10月4日
宝永地震。東海道筋大地震あり。江戸も海辺には破損あり、市街強震す。四国太平洋沿岸・大阪湾に津波。八戸・五所川原で地震(八戸藩日記)
1707年 宝永4 11月23日
富士山破裂し灰降る。江戸に強震あり(理科大学・文部省)
1730年 享保15 5月25日
チリ沖地震による津波発生、宮城・牡鹿・桃生・本吉(宮城県)地方に津波、田畑に被害(東藩史稿)
1731年 享保16 9月7日
午後8時頃、福島県北東部から宮城・山形県に強い地震。福島県桑折で落橋84・家屋の倒壊300余。白石城で石垣崩落
1735年 享保20 7月3日
山田・織笠(岩手県)で地震・風雨。津波のため死亡21人、船2隻流失。東海道諸国にも同様の記録あり(本朝地震考)
1751年 宝暦元 5月2日
午後2時~6時三陸に津波。大槌で大潮7度・小潮5度押し寄せ、民家の敷板まで上がる。チリ・コンセプシオン沖で発生した地震津波による。
1762年 宝暦12 12月16日
午後8時頃、大地震あり1時間ほど過ぎて「よだ」と言う大波、川々へ押し込む。海辺・川筋の人々驚き山へ逃げる。火事もあり、前代未聞。18日真夜中まで20度ほど地震あり(本朝地震考)
1763年 宝暦13 1月27日
12時八戸・弘前、盛岡・花巻、江戸で地震。八戸で船1隻打ち上げられる。27・28日大地震、29日午前4時頃大風にて、30日天道様(太陽が)赤くなる。(八戸藩史稿・市史五)
1766年 明和3 1月28日
午後6時頃、青森県弘前市から津軽半島で激しい地震。家屋の倒壊5,490余・圧死者1,000余・焼死者300余。銚子(千葉県)で津波か?
1771年 明和8 5月2日・6月2日
地大いに震う、死傷なし。大槌・大原(岩手県)で地震、大槌で石崩れ死者3人・馬9頭死ぬ(理科大学・文部省・時事見聞録)
1772年 明和9 5月3日
正午頃、大地震あり、地割れ、家もまがり、土蔵痛む。腹帯村大渕・田老村坂部崎・長沢村斉藤子・川井村・箱石村・重茂村で岩崩れにあたり、死者あり(市史五)
1781年 安永10 3月14日
正午頃、地震あり。午後2時頃大地震あり(市史五)
1782年 天明2 7月14日15日
大地震あり、家屋の損害はなはだし。陸中に津波来襲し、住民・家屋に被害(理科大学・文部省/沿岸大海嘯取調書)
1783年 天明3 7月4日
浅間山噴火す。江戸、地大いに震う。10時か22時、八戸地方で地震(理科大学・文部省/八戸藩日記)
1792年 寛政4 1月7日
正午頃、大地震あり、よた(津波)寄せ海通は大騒動になり、2・3日中大変になる。山田・田の浜大水、両石では家が津波にとられ12人行方不明(市史五)
1793年 寛政5 1月7日
大地震、津波よる。両石へ大汐押入り、家屋71軒流失・損壊、男女9人・馬2疋溺死。船19艘・塩釜1つ行方不明。宮古・山田・大槌・釜石で家屋流失破損83・死者11人(市史五)
1793年 寛政5 7月7日
正午頃から午後4時頃まで強地震あり。花巻・大槌通にて損壊・流失家屋など被害甚大(市史五)
1794年 寛政6 11月3日
午前0時、地大いに震う(震源江戸)。仙台・迫、花巻、弘前で地震(理科大学・文部省)
1804年 文化元 6月4日
象潟地震。午後10時頃大地震、本庄から鶴岡の範囲(約100㌔)で隆起・液状化・津波・火事、死者300余。松前、弘前、気仙沼・南郷(宮城県)でも震動。"
1834年 天保5 1月1日
午前10時頃、北海道石狩地域で激しい地震。地割れ泥吹き出し、制札場その他破損八戸・弘前・むつ(青森県)、江戸で震動。
1835年 天保6 6月25日
14時、八戸・弘前、盛岡・花巻・雫石・沢内・紫波・藤沢・陸前高田・大原、気仙沼から仙台、秋田県、江戸で地震(花巻城代日記・雑書)
1835年 天保6 7月25日
仙台領・津軽領、根室に地震。北海道・三陸沿岸に津波。被害不明(天保雑記)
1837年 天保8 10月11日
気仙郡(岩手県)、本吉郡・牡鹿郡・宮城郡(宮城県)に津波、田に被害。チリ・バラディビアで発生した地震津波による(東藩史稿)
1843年 天保14 3月26日
午前6時頃、地震にて浦々へ津波押し寄せる。両石湊・釜石湊・織笠浦跡浜・山田浦中町で浸水、人馬に怪我なし。北海道南東部に大津波、国後・根室・厚岸・釧路地方大いに震い、溺死者46人・家屋倒壊75戸・破船61艘(市史五)
1846年 弘化3 2月
三陸沿岸に地震、鍬ヶ崎に津波(岩手県沿岸大海嘯取調書)
1848年 嘉永元 7月25日
晩に宮古(長沢)地方で5度の地震(長沢村災異記)
1850年 嘉永3 6月12日
三陸地方鳴動、津波発生。山崩れ、被害不明(岩手県誌資料)
1854年 安政元 閏7月2日
午前0時、宮古(長沢)、八戸で地震(長沢村災異記)
1855年 安政2 10月2日
安政江戸地震。午後10時頃、地大いに震い、家屋の破壊おびただしく、死亡者7千人、あるいは1万余人と(理科大学・文部省/長沢村災異記)
1856年 安政3 7月23日
正午頃、地震、津波寄る。金浜村流失8軒・潰家3軒、赤前村20軒余り流れ潰れ、高浜村20軒余り流れ潰れ、大鍬ヶ崎から大嶋まで痛み潰れ流れる(市史五)
1894年 明治27 10月22日
午後5時35分、山形・秋田県地方に地震、山形県内で死者726人・全壊家屋3,858件。宮古は弱震、続震あり(時事新報)
1896年 明治29 6月15日
明治三陸地震津波。午後7時30分から数回の弱震、8時頃大津波来襲。田老で波高14.6メートル、重茂小学校と鵜磯分教場流失東閉伊郡の死者6,704名、流失1,809戸(岩手公報)
1896年 明治29 9月1日
秋田・岩手県界駒ヶ岳附近にて鳴動、十数回の強震あり。花巻にて潰家19・半潰8・大破12、負傷者3名。盛岡・一関・宮古・盛・福岡等は、激震のため多少の被害あるも人畜に死傷なし(東京日日)
1933年 昭和8 3月3日
昭和三陸地震津波。午前2時30分頃、震度5の地震、3時頃大津波来襲。岩手県内で死者1,408名・行方不明1,263名・重傷者170名、罹災総数36,978名(岩手震災史)
1960年 昭和35 5月23日
チリ地震津波。前日南米チリで発生した地震により午前4時10分津波到達。宮古で死者1名・流失家屋76戸・全壊36戸・半壊70戸、罹災世帯853
1968年 昭和43 5月16日
十勝沖地震津波。午前9時48分、北海道・東北・関東地方で強い地震、宮古震度4。旧宮古市で漁船・養殖施設など3億1千万円の被害
1978年 昭和53 6月12日
宮城県沖地震。午後5時14分、M7.4の地震が発生。ブロック塀や門柱の下敷きとなった死者28人、海岸沿いの平野で液状化現象、石油タンク3基が壊れて重油流失
1983年 昭和58 5月26日
日本海中部地震。午前11時59分、男鹿半島沖でM7.7の地震発生、日本海沿岸に最大波高7メートル近い津波来襲
1993年 平成5 1月15日
釧路沖地震。午後8時6分、釧路沖でM7.5の地震発生。
1993年 平成5 7月12日
午後10時17分、M7.8の北海道南西沖地震が発生、津波が奥尻島・渡島半島西海岸を襲う。死者・行方不明者230人
1995年 平成7 1月17日
阪神・淡路大震災。午前5時46分、M7.3の兵庫県南部地震が発生。阪急・阪神電鉄の路線の間に被害が集中(「震災の帯」)高速道路が倒壊、人工島が水没、神戸市長田区などで出火、死者6,434人
2004年 平成16 10月23日
午後5時56分、新潟県中越地震(M6.8)が発生。3日前の台風の影響もあり丘陵地で地滑り、山古志村などで家屋が崩れ落ち、交通路を遮断され孤立した
2007年 平成19 7月16日
午前10時13分、新潟県中越沖地震(M6.8)が発生、海岸沿いの低地で多くの木造家屋が倒れ、柏崎刈羽原子力発電所で破損事故・周辺施設から出火した
2008年 平成20 6月14日
午前8時43分、岩手・宮城内陸地震(M7.2)が発生。岩手県奥州市衣川区・一関市の一部の地区で水田・道路が上下に数十センチずれる。
2011年 平成23 3月11日
東日本大震災。午後2時46分、東北地方太平洋沖地震(M9.0)が発生。震度6~7の激しい揺れが2分以上続き、30分ほどで高さ10メートル以上の巨大な津波が押し寄せた
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