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東屋

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藩政時代の商家を今に残す旧家の佇まい

宮古には藩政時代から続く大きな商家がいくつかあった。現在もその商家のいくつかは残るが、当時のままの建物を残すところは少ない。
市内本町の東屋も藩政時代から続く商家のひとつで、表通りに面した蔵や格子戸は当時をそのまま残す建物として、市民にもお馴染みである。現当主菊池長一郎氏は10代目にあたる。菊池家は元々岩泉出身で、4代目から宮古に移住。大福帳などの記録を見ると文政7年(1824)に造り酒屋を創業。弘化元年(1844)には質屋を開いている。酒屋としての最盛期は明治の中期で、その他にも、しょう油、塩、米などを扱い、江戸表との交易も行い、土地貸しなど手広く商売していた。
現在の建物は火災によって復旧した明治37年(1904)頃のものという。以前には天保7年(1836)の火災にあった記録も残る。
吊り上げ式の格子戸をくぐると、広い通り土間がある。屋敷内は太い梁が張り巡らされ、高い天井の造りが旧家の歴史を漂わせる。広間に取りつけられた時計は明治2年(1869)のもので、今なお時を刻み続けている。
敷地内には蔵も残る。かつては5棟ほどあったというが、現在は酒蔵と質蔵が残る。本町通りに面した質蔵は有に140年は経過しており、酒蔵も詳しい資料はないが100年以上は経っている。

地図

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