徳利地蔵の墓石(鍬ヶ崎)
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酒好きを供養したのか徳利地蔵か?
この墓石は蛸ノ浜心公院墓所にひっそりとある。墓石の特徴は通常戒名が刻まれる正面に徳利と盃を手にした地蔵があることだ。ここに眠るのは明治13年(1880)に亡くなった加倉享之助という人で、生前故人が北海道へ出向いた際、石屋でこの墓石を見つけ大変気に入りそのまま購入し船で宮古へ運んだという。故人は死ぬまで酒を愛した人であったのではないかとされ、一頃、郷土史家たちが注目した墓石だが薬壺を持った観音の意匠の可能性もある。