宮古湾・幻の滝（宮古湾白浜付近）
提供：ミヤペディア
月山から宮古湾に流れ込む無名滝
山が海に落ち込むリアス式の陸中海岸には、雨が多く降った時など沢伝いに海へと流れ落ちる滝を見ることができる。 海に流れ落ちる滝のことを海岸漠という。海岸の崖の上に滝口があり、海に直接落ちるものだ。しかし、この周辺で見られるのは山の沢伝いから流れ込むもので、日常的に見られるという滝ではない。その意味では海岸漠ではなく、気象条件によって時々現れる幻の滝といってもいいかも知れない。 写真の滝は重茂半島の月山から宮古湾に流れ落ちる滝だ。大雨が降った時に対岸から見ることができる自然現象が起す滝である。場所は半島のほぼ真ん中近くにある長磯定置網があるところだ。 長雨や大雨の際、市街地から肉眼で眺めることができるくらいの水量が流れ込む。しかし、ここに行くためには船が必要となる。到達難易度は海を渡るということで非常に高い。 いずれにしても自然の織り成す妙を楽しめる、そんな幻の滝でもある。
