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剣舞

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「ケンバイ」「ケンベエ」と呼ばれる剣舞は、岩手県を代表する民俗芸能のひとつである。現在市内では、田代・根井沢・長沢・牛伏・下刈屋・和井内の各地区で剣舞が伝承されている。
和賀地方(北上市)の鬼剣舞などと違って、宮古・下閉伊地方の剣舞は面をつけない。頭には鳥兜をかぶるか鉢巻を結び、鎧をまとうか着物を脱ぎだれにする。
盆に祖先や亡くなった人を供養するために、「南無阿弥陀仏」と念仏を歌いながら、民家の庭や寺の境内で踊り、念仏剣舞とも言われている。そのため、剣舞の由来は、人買いにだまされて隅田川のほとりで死んだ梅若丸(伝説上の人物)、戦で亡くなった地元の武将、江戸時代の飢餓や百姓一揆での死者などに対する供養であると伝えられている。
当地方の剣舞には、「高館」という長刀を持つ演目があることが共通しており、他に太刀や扇や・綾棒などを持つ演目がある。それぞれの持ち物の使い方が見どころで、念仏を歌う「大念仏」などの静かな演目と、跳躍や回転などによる活発な踊りが魅力である。

出典:広報みやこ「新ふるさと博物館」

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