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がんづぎ

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懐かしい田舎の味・和風蒸しパン

宮古では伝統的な本来のがんづきは生産されておらず、がんづき風の生地にふくらし粉を入れ蒸しぱん風にしたものが一般的。円形の他、方形、それを二分割した直角三角形形のものが、市内のパン屋などで売られている。
がんづきは漢字で「雁月」と書き原形は仙台地方の秋の農家のとり入れの際の祝い菓子が原形だ。新粉、餅粉、小麦粉を水で練って味噌で味付けし上に胡桃を散らして蒸し上げる。基本的には農家の台所にあるあり合わせのものを集めて精一杯の祝いの気持ちを表わし、喜びを分かち合う素朴なお菓子だ。名前の由来は秋の収穫の頃は美しい月と雁の時期であることからこの名がついたとされる。これに黒砂糖や水飴などのほどよい甘みを加えて、本来の味を損なわぬよう町場の味覚に合わせたものが菓子店で作られるがんづきだ。
宮古では農家のおやつとして作られるがんづきの他、同等の材料に重曹等を入れて蒸し、三角形、または円形に成型しパンのようにしたものが一般的で、原形のがんづきは山椒の粉を入れた「切山椒(きりさんしょう)」へ転化している。宮古では伝統的な本来のがんづきは生産されておらず、がんづき風の生地にふくらし粉を入れ「蒸しぱん」風にしたものが一般的。円形の他、方形、それを二分割した直角三角形形のものが、市内のパン屋などで売られている。
また、米の粉に熱湯をそそぎ、砂糖を加えて透明になるまでかき回したものをやはり「がんづぎ」または「がんづげ」と言い、こちらは風邪をひいて体力が落ちているような時に食べさせられた病人食でもある。

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